
バリ島からたった30分。
手つかずの自然と穏やかな波に包まれるインドネシア・ロンボク島。 “30年前のバリ島”とも呼ばれるこの島は、のんびりとした空気と人のやさしさに満ちています。近年はリゾート開発も進んでいますが、まだまだ素朴で、どこか懐かしい田舎の風景が残っています。
私が初めてロンボク島を訪れたのは2022年。クタエリアで開催されたサーフィンとヨガのリトリートに参加したのがきっかけでした。朝は鳥の鳴く声で目覚め、昼はサーフィン、夕方には風に吹かれながらヨガ。そんなシンプルで豊かな日々に、すっかりこの島の虜になりました。今では毎年数週間、心と体をリセットするために訪れる場所になっています。

インドネシア国内移動|バリ島からロンボク島への行き方
同じインドネシア内にある、ロンボク島とバリ島。
ロンボク島へは、バリ島から飛行機またはフェリーでアクセスできます。
バリ島からロンボク島まで飛行機でアクセスする行き方
最も快適なのはバリ島・デンパサール空港からの国内線。
所要時間はわずか約30分で、ガウィングスエアが1日数便運航しています。ロンボク国際空港(Praya)は島の南部にあり、人気のクタエリアまでは車で約30〜40分。空港にはタクシーや送迎車も多いですが、宿泊先で迎えの車を予約しておくと安心です。
バリ島からロンボク島までフェリーでアクセスする行き方
ローカルな旅を楽しみたい方は、バリ島パダンバイ港からロンボク島レンバール港へ向かうフェリーもおすすめ。所要時間は約4〜6時間で、インドネシアの海をのんびりと渡ることができます。スピードボートなら約2〜3時間。ギリ諸島経由のツアーを組み合わせるのも人気です。
料金目安(2025年現在)
- 一般フェリー(片道) … 約320,000〜480,000ルピア(約3,000〜4,500円)
- スピードボート(片道) … 約400,000〜550,000ルピア(約3,500〜5,000円)
船の種類・シーズン・予約状況によって料金は変動するため、出発前に最新情報を確認しましょう。
ロンボク島|クタでの過ごし方とサーフィン環境
インドネシア ロンボク島の南部に位置するクタエリア(Kuta Lombok)は、島の中心的観光地。カフェや宿、ヨガスタジオが点在し、欧米のサーファーや長期滞在者たちでにぎわうエリアです。それでもバリ島ほどの喧騒はなく、どこかのんびりとした村のような雰囲気が漂っています。

私が初めてロンボクを訪れたときは、地元のサーフスクールが協力して開催していたカナダ人女性主催のリトリートに参加しました。参加者のほとんどが初心者でしたが、ロンボクのインストラクターたちはとてもフレンドリーで、怖くて波に近づけなかった私を優しく励まし、海へ連れ出してくれました。そのおかげで初めて本格的に波に乗る感覚を味わい、「もう一度ここに戻りたい」と思うようになりました。

いまではこのエリアは、初回リトリートをきっかけに再訪する人も多く、リピーターの集まる場所として知られています。サーフィンをしながらのんびり長期滞在する人も多く、朝は波に乗り、午後はカフェで仕事をしたりヨガをしたり。
そんな“波とともに暮らす”ライフスタイルが心地よく根づいています。
ロンボク島|サーフスクールの探し方と参加方法
クタのメイン通り(Jalan Raya Kuta ジャラン・ラヤ・クタ)には、ローカルのサーフスクールがいくつも並んでいます。前日または当日の朝に直接訪れるだけでもOK。クタエリアであれば宿泊先で聞くと、スタッフが地元スクールを手配してくれます。
ロンボク島内の主なサーフスポット
タンジュンアン(Tanjung Aan)
白い砂浜が美しく、波が穏やかで初心者にもぴったり。
経験者はビーチでボードを借りて、そのまま沖へ出ることもできます。
グルプック(Gerupuk)
ボートで沖のサーフポイントへ向かうスタイル。
港周辺にはレンタルボードショップが並び、レンタル+ボート+レッスンをまとめて手配可能です。
料金目安
| 項目 | レンタル期間 | 費用 |
|---|---|---|
| グループレッスン | 2〜3時間 | 約300,000〜400,000ルピア (約3,000円前後) |
| レンタルボード | 1日 | 約100,000〜150,000ルピア |
| ボートチャーター | 往復 | 約50,000〜100,000ルピア |
波の大きい日はサーフスクールが休講になることもあるため、前日か当日の朝にコンディションを確認しましょう。

ロンボク島の魅力と過ごし方
ロンボク島の魅力は、“何もない時間”を楽しめること。
カフェでゆったりと朝食をとり、波の音を聞きながらヨガをして、夕方には丘の上からサンセットを見る。そんなシンプルな時間の中に、心を癒す豊かさが詰まっています。

渋滞も人混みもほとんどなく、自然と一緒に呼吸できる場所。
バリ島からほんの少し足を伸ばすだけで、まったく違う時間の流れに出会えるのがロンボク島の最大の魅力です。
まとめ|ロンボク島で「わたしを取り戻す」旅を
インドネシアには数えきれないほどの島がありますが、ロンボク島は特別です。人の優しさ、海の青さ、そしてどこまでも続く緑の丘。
サーフィンを楽しむ人も、ヨガで心を整えたい人も、自然の中でただ過ごしたい人も、ツアーで美しい海の中を体験したい人も、街の中心地へ行けば観光も楽しめるので、この島はすべての人を、静かに受け入れてくれます。

バリ島からほんの少し足を伸ばすだけで、“時間の流れがゆっくりになる”体験を。きっとあなたも、ロンボクの海風のようなやさしさに、恋をするはずです。














