
タイの楽園、プーケット。美しいビーチと温暖な気候で知られるこの島は、実はサーフィンにも最適な場所です。透明度の高い海、白い砂浜、そして一年を通して温暖な気候は、サーフィン愛好家にとって夢のような環境と言えるでしょう。この記事では、プーケットでのサーフィンの魅力、初心者でも安心して楽しめるスポット、ベストシーズンなど、役立つ情報をたっぷりお届けします。
プーケットのサーフィン基礎知識

プーケットでサーフィンを楽しむための基本情報をまとめました。時期、波の特徴について解説します。
プーケットでサーフィンするならいつ?適した時期と季節ごとの特徴
プーケットのサーフコンディションは、乾季・雨季で大きく変わります。
安全性や楽しめるレベルを考えるうえでも、シーズンの特徴を知っておくことが大切です。
| 乾季(11月〜4月) | 雨季(5月〜10月) |
| 初心者にも最適なベストシーズン。 乾季は風や海が安定しやすく、初心者でもチャレンジしやすい穏やかな波が多い時期です。 晴天率も高く、サーフィンとビーチステイの両方を楽しめる理想的なシーズンといえます。 | パワフルな波が増え、中級者以上向け 雨季はうねりが強くなり、サイズのあるパワフルな波が増える傾向があります。 中級者〜上級者にとっては非常に楽しめる一方、ポイントによってはハードコンディションになることも。 特に9月・10月は雨量が多く、荒れた海になる日が増えるため要注意です。 |
雨季でもサーフ可能なポイントあり
天候やエリアによっては、雨季でも比較的穏やかな波に恵まれる日があります。
そのため、事前の情報収集や現地サーファーのアドバイスを参考にポイント選びをするのが大切です。
プーケットの波の特徴
プーケットの波は全体的に穏やかで初心者にも優しいと言われています。特に乾季は海が落ち着きやすく、サーフィンデビューにはぴったりのコンディションが続きます。
| 乾季(11〜4月) | 雨季(5〜10月) |
| 初心者向け。 風やうねりが安定しているため、扱いやすい波が多く、練習にも最適。 「初めてボードに立つ」「パドリングを覚える」といった基礎の習得にぴったりの時期です。 | 中級者以上も楽しめる! 雨季はうねりが強まり、サイズのある波やパワフルなブレイクが増えるため、もっとチャレンジしたいサーファーにも人気です。 ただし荒れやすい時期でもあるため、ポイント選びは慎重に。 |
注意
ビーチによっては、沖へ向かって強く流される「離岸流」が発生しやすい場所があります。
次のような特徴があるポイントは要注意です。
・波が割れていない、幅の広い“水の道”のような場所がある
・水面がザワついていて、不自然に流れが速いように見える
・周囲に比べてフォーム(白波)が少なく、色が深く見えるエリアがある
たきザル離岸流を見つけたら、その場所には入らない・近づかないことが大切です。ローカルサーファーやライフガードに相談しましょう。
日本からプーケットへの行き方|直行便・乗り継ぎ便


日本からプーケットへ行く場合は、 飛行機利用がもっとも一般的 です。
直行便が運航している時期もありますが、多くはバンコクや他国を経由する乗り継ぎ便を利用します。
日本からのフライト
| 直行便 | 乗り継ぎ便 |
| 期間限定で就航することがあり、最短でプーケットへアクセス可能 | 便数が多く、利用しやすいルート ・タイ国際航空(バンコク経由) ・ANA ・JAL(バンコク経由) その他、シンガポール・韓国・香港など経由便も多数 |
プーケット国際空港から市内への移動
到着後は、以下の交通手段が利用できます。
| タクシー | 最も便利で、ホテルまで直接アクセス可能 |
| エアポートバス | リーズナブルに移動したい方におすすめ |
| ミニバン(シャトル) | 安価で利用でき、主要エリアまで運行 |
旅のスタイルで選ぶプーケットのおすすめホテル


プーケットには、旅のスタイルに合わせて選べる多彩な宿泊施設が揃っています。
ラグジュアリーな高級リゾートから、気軽に泊まれるゲストハウスまで選択肢が豊富です。
| 高級リゾートで贅沢ステイ | 大きなプールや海が見える部屋、スパ施設が充実したリゾートでは、ゆったりと非日常を満喫できます。 ハネムーンやご褒美旅行にもぴったり。 |
| ビーチ近くのホテル | 海まで徒歩圏内のホテルは、サーフィン・海水浴・散歩など、ビーチで過ごす時間をたっぷり楽しみたい方におすすめ。 朝日や夕日をすぐ見に行ける立地も魅力です。 |
| 予算重視のゲストハウス | 手頃な価格で快適に過ごせるゲストハウスも多く、長期滞在や一人旅にも人気。 ローカルな雰囲気を味わえるのも魅力です。 |
プーケットで初心者が練習しやすいサーフポイント3選
プーケットでサーフィンデビューするなら、まずは以下のスポットがおすすめです。穏やかな波で、安心して練習できます。
カタビーチ(Kata Beach)


カタビーチはプーケットでも屈指のサーフスポットで、特に南側エリアは波の質が良く、潮の満ち引きに関わらずサーフィンを楽しめます。なかでも中潮時はコンディションが安定し、初心者から上級者まで幅広いレベルのサーファーが訪れます。混み合うことはあるものの過度な混雑は少なく、ビーチ沿いにはボードレンタルやレッスンを行うスクールもあり、気軽にスキルアップできる環境が整っています。
| ビーチの特徴 | 約 1.5km にわたる柔らかくきめ細かい白砂が続くビーチで、 特にハイシーズンには 透明度の高い美しい青い海 が広がるのが魅力です。 |
| ロケーション | プーケット島の南西部に位置。 |
| 周辺施設 | レストラン、カフェ、ホテルなどが充実しています。 |
| アクセス | プーケット国際空港から車(タクシーや配車アプリ、送迎シャトル)で約1時間前後、プーケットタウンやパトンからは車で30〜40分ほどで行くのが一般的です。 |



オフシーズンには離岸流が危険となる場合があり、遊泳が制限されることがあります。
ナイハーンビーチ(Nai Harn Beach)


ナイハーンビーチは、地元サーファーが集まりやすい落ち着いたスポットで、ビーチの両端には2〜3mほどのうねりが入り、良い波が立つことがあります。北側のエリア(ナイハーンリゾート付近)ではビーチブレイクとリーフブレイクが混ざったポイントがあり、反対側のラグーン付近には形の良い砂州ができやすく、スピードに乗ったロングライドを楽しめる日もあります。
波のコンディションは総じてやさしめで、初心者から中級者までが楽しみやすい難易度。専用のレンタルショップやスクールは常設されていないため、サーフボードは持参が基本となります。
| ビーチの特徴 | ナイハーンビーチは長く広い砂浜が続き、穏やかな日が多い一方で、端のエリアではしっかりとしたうねりが入りやすいのが特徴です。初心者〜中級者が楽しみやすいビーチブレイクが中心で、風景も落ち着いています。 |
| ロケーション | プーケット南端エリアに位置し、ヤヌイビーチやプロンテップ岬など人気スポットへのアクセスも良好。 |
| 周辺施設 | ビーチ周辺にはローカルレストランやカフェ、ショップが点在し、必要なものは一通り揃います。 |
| アクセス | ナイハーンビーチへは、プーケット国際空港から車(タクシー・配車アプリ・送迎シャトル)でおよそ1時間前後、またプーケットタウンやパトンからは30〜40分程度でアクセスするのが一般的です。 |



ナイハーン周辺には常設のレンタル施設は少ないものの、波のある時期にはビーチ沿いにボードレンタルの屋台が出ることがあり(約200〜300バーツ)、確実に借りたい場合は近隣ビーチでレンタルして持ち込むのが安心です。
カリムビーチ(Kalim Beach)


カリムビーチは、パトンから車でわずか数分という好アクセスのサーフポイントで、近年はローカル大会が行われるなど注目度が高まっています。海底には岩が多く、干潮時はサーフィンが難しいものの、波が整うタイミングには風の影響を受けにくく、きれいなブレイクが長く続くことがあります。ロングライドしやすい波質で、地形や潮の時間を選べば初心者にもトライしやすいスポットです。
| ビーチの特徴 | カリムビーチは岩場とリーフが広がるユニークな海岸で、カタビーチのような長い砂浜ではありませんが、カタよりパワフルな波が入りやすいのが特徴です。波が整うとロングライドも狙える渋いスポットです。 |
| ロケーション | パトンビーチのすぐ北側に位置し、エリアによっては徒歩でもアクセス可能。パトン滞在者にとっては気軽に行ける近さが魅力です。 |
| 周辺施設 | カリムエリアは静かめですが、徒歩圏のパトンにはレストラン、バー、ショップが豊富。ビーチ周辺にもローカル食堂や小さなカフェがあり、必要最低限の施設は揃っています。 |
| アクセス | カリムビーチへは、プーケット国際空港から車(タクシー・配車アプリ・送迎シャトル)でおよそ45分〜1時間前後でアクセスするのが一般的です。 |



カリムビーチ沿いには常設のレンタルショップは少なめですが、パトンビーチ沿いでボードレンタルが可能です。料金はおおよそ1時間あたり200〜300バーツが目安で、借りてそのままカリムへ持ち込むのが一般的です。
パワフルな波を狙うならここ!中級者以上におすすめのサーフポイント
ある程度サーフィンに慣れてきたら、以下のスポットでレベルアップを目指しましょう。より大きな波や、変化に富んだ波が楽しめます。
カタノイビーチ(Kata Noi Beach)


カタノイは、カタビーチの南側に位置する小さな入り江で、岬によってメインビーチと分かれた静かなスポットです。ここでは、カタビーチよりもパワフルでスピードのある波が立つことが多く、コンディションが整うとしっかりとしたブレイクを楽しめます。ビーチ沿いの多くはカタタニリゾートが占めていますが、道路からのアクセスは一般向けにも開かれています。専用のサーフスクールはないものの、周辺エリアではレッスンやボードレンタルが利用しやすく、サーフィンを楽しむ環境は十分に整っています。
| ビーチの特徴 | カタノイは、カタビーチの南側にある小さな入り江で、観光客も多く活気ある雰囲気が特徴です。雨季にはうねりがしっかり入り、ビーチ全体がサーファーでにぎわうこともあります。 |
| ロケーション | カタビーチの南側に位置する小さな入り江で、カタエリアから徒歩でもアクセスできる便利な立地にあります。周囲はリゾートホテルや静かな住宅エリアに囲まれており、落ち着いた雰囲気の中で海を楽しめるエリアです。 |
| 周辺施設 | ビーチ近くにはレストランやバーが点在し、休憩や食事をとるのにも便利。サーフ後に海を眺めながらチルアウトできるスポットも多く、滞在しやすいエリアです。 |
| アクセス | カタノイビーチへは、プーケット国際空港から車(タクシー・配車アプリ・送迎シャトルなど)で約1時間前後、カタビーチエリアからは徒歩または数分程度の車移動でアクセスするのが一般的です。 |



ローカルが多いポイントのため、ローカルルールや優先権をしっかり尊重し、周囲のライダーに配慮してサーフィンしましょう。速い波が増える日もあるので、安全面にも十分注意が必要です。
スリンビーチ(Surin Beach)


ナイヤンビーチは、プーケット空港近くにあり、沖合のサンゴ礁で質の高い波が立つことで知られるものの、コンディションの予測が難しい上級者向けスポットです。リーフまでは長めのパドルが必要で風の影響も受けやすく、干潮時のみビーチ付近でサーフ可能なこともあります。
| ビーチの特徴 | ナイヤンビーチは静かで落ち着いた雰囲気があり、観光地化されすぎていないため、ローカル感を楽しみながらのんびり過ごせます。沖合のリーフで良質な波が立つこともあり、サーファーから評価の高いエリアです。 |
| ロケーション | |
| 周辺施設 | ビーチ沿いには落ち着いた雰囲気のホテルやバンガロー、ゲストハウスが点在し、自然の中で静かに滞在できるロケーションです。 |
| アクセス | スリンビーチへは、プーケット国際空港から車(タクシー・配車アプリ・送迎シャトル)で約30〜40分。 |



空港から近いためアクセスも良く、利便性と静けさが両立しているのが特徴です。
プーケットのサーフィン初心者必見|コツ・注意点・持ち物をまとめて解説


プーケットでサーフィンを安全に、そして最大限に楽しむためのアドバイスをまとめました。
サーフボードの選び方
サーフボード選びは、自分のレベルや体格に合ったものを選ぶことが大切です。
初心者には、安定感があり浮力の大きいロングボードやファンボードが最適です。
一方、中級者以上の方は、スタイルや好みに合わせてショートボードやミニボードなど、より動きのあるタイプを選ぶと良いでしょう。
サイズ選びも重要で、身長や体重によって適切な長さが変わります。
たとえば 身長170cm・体重60kgの初心者 であれば、7〜8フィートのファンボード が扱いやすくおすすめです。
安全にサーフィンを楽しむための注意点
サーフィンは自然を相手にするスポーツだからこそ、知識と準備が安全を守るカギ になります。
安心して楽しむために、次の点を意識しましょう。
- リーシュコードは必ず着用
-
ボードを流さず、自分の身も守るための必須アイテム。外れると他のサーファーへの衝突リスクも高まります。
- 無理をしない・背伸びしない
-
大きすぎる波、混雑したピーク、技量以上のポイントには挑戦しないこと。
“今日はやめておく”という判断も上達の一部です。 - 体調が悪い日は海に入らない
-
脱水、睡眠不足、二日酔い… どれも判断力が落ちる原因になります。
さらに、日本からの長時間フライトや移動で体が疲れていると、集中力が下がりやすく、思わぬ事故につながることもあります。
少しでも体調がすぐれない日は無理をせず、しっかり休んでから海に入ることが大切です。 - 熱中症・日焼け対策を徹底する
-
海上は照り返しも強く、体力消耗が早い場所。
- こまめな水分補給
- ラッシュガードや帽子の着用
- 日焼け止めを忘れずに
- クラゲ・危険生物に注意
-
クラゲ、多くのトゲを持つ魚、ウニなど、海には危険生物もいます。
ローカルに「今日はクラゲ多い?」と聞くのもおすすめです。 - 離岸流(リップカレント)を理解する
-
サーフィンの事故原因で最も多いのが“流れ”。
- 水面がザワついている
- フォーム(白波)が少ない
- 一部分だけ沖に向かって流れている
などは離岸流のサイン。
見つけたら入らない、流されたら慌てず横に逃げる ことが鉄則です。
プーケットのサーフカルチャー
プーケットには、独自のサーフカルチャーが根付いています。ローカルサーファーたちは、海を愛し、自然を尊重する精神を持っています。彼らとの交流を通じて、プーケットのサーフカルチャーに触れてみてください!
サーフィンに必要な持ち物と準備
プーケットでサーフィンを楽しむためには、以下の持ち物と準備が必要です。
・水着
・ラッシュガード(日焼け、擦り傷防止)
・日焼け止め(SPF50+、ウォータープルーフ推奨)
・タオル
・サーフボード(レンタル可能)
・リーシュコード
・サーフブーツ(岩場での怪我防止)
・帽子、サングラス
・着替え
・飲み物
事前にしっかりと準備をして、プーケットでのサーフィンを安全に楽しんでください。
サーフィンだけじゃない!プーケットの観光&フードグルメ
プーケットには、サーフィン以外にもたくさんの魅力があります。美しい観光スポット、美味しいグルメ、そして温かい人々との出会いが、あなたを待っています。
プーケットの観光スポット紹介
プーケットには、自然・文化・グルメを満喫できる魅力的な観光スポットが数多くあります。
ワット・シャロン
プーケットで最も有名な寺院のひとつ。
繊細な装飾が施された建物や美しい仏像が並び、タイの伝統文化を間近で感じられるスポットです。


プーケットタウンのナイトマーケット
夕方になると活気あふれる市場がオープンし、ローカルフードや雑貨、ハンドメイド小物などがずらり。
食べ歩きやショッピングにぴったりの観光名所です。


プロンテップ岬
プーケット随一のサンセットポイントとして有名。
海に沈む夕日を眺めながら、ロマンチックで特別な時間を過ごすことができます。
プーケットのグルメ情報
プーケットでは、本場のタイ料理から新鮮なシーフードまで、多彩なグルメを思う存分楽しめます。
本場タイ料理を味わう
トムヤムクン、パッタイ、グリーンカレーなど、定番のタイ料理はぜひ食べたい一品。
辛み・酸味・香りのバランスが絶妙で、日本で食べるものとはまた違う“本場の味”を堪能できます。


プーケットならではのローカル料理
プーケット独自の南部料理もおすすめ。
ハーブやスパイスがしっかり効いた味わいが多く、食べ歩きでも楽しめます。


新鮮なシーフードが絶品
海に囲まれたプーケットは、魚介の鮮度が抜群。
エビ・イカ・カニ・ロブスターなど、豊富な海の幸を使った料理はどれも絶品です。
ビーチ沿いレストランのサンセットディナー
ビーチ沿いに並ぶレストランでは、夕日を眺めながらの食事が人気。
海風を感じつつ、ロマンチックな雰囲気の中で楽しむディナーは、旅の思い出に残るひとときです。


まとめ|プーケット旅行を快適に楽しむために


プーケットは、サーフィン初心者の方から経験者の方まで、それぞれのレベルに合った楽しみ方ができる魅力的な島です。
美しいビーチや心地よい気候、そしてあたたかく迎えてくれる人々のおかげで、はじめての海外サーフトリップでも安心して過ごせます。
「うまく波に乗れるかな」「現地の雰囲気になじめるかな」
そんな不安があっても大丈夫です。プーケットには、リラックスしながら挑戦できる環境が整っています。
この記事が、あなたのサーフィン旅行の計画に少しでも役立てば嬉しいです。
無理なく、自分のペースで、海の時間を楽しんでください。



























